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PANERAI(パネライ)の時計は裏蓋刻印で全てが分かる!?時計買取専門店がシリアルナンバーから製造年を特定出来る方法を解説

・裏蓋にある刻印はどういった意味があるのか?
・OP番号やBB番号のアルファベットに意味は何か?
・シリアル番号の年式と保証書の年式が異なっているが問題ないのか?
イタリアの時計ブランドでリシュモングループ傘下の「パネライ」といえば、1998年頃時計業界一大ブームとなった「デカ厚時計」の先駆者と言われており、一度は耳にされた事がある方も多いのでないでしょうか。
デカ厚とは、その名の通り「デカくて厚い」という言葉が語源となっております。
パネライ時計の裏蓋には、シリアルナンバーだけではなく幾つもの刻印がありそれぞれ意味を持っております。裏蓋を理解することで、モデルの特定や製造年、製造本数等を知ることができ時計の価値を正確に判断する1つの材料となります。
お時計のご購入を検討されておられる方やパネライのお時計をお持ちの方は是非参考にしてみてくださいませ。
1. 裏蓋刻印について
パネライ時計の裏蓋刻印は、その時計の「モデル」「製造年」「シリアルナンバー」「製造本数」「その他仕様」等を示す重要な情報が含まれています。
メーカー保証書に記載されている場合保証書でも確認は可能ですが、パネライは基本裏蓋にて情報を読み取る事が出来ます。
1.1 OP番号
OP番号とは、各モデルに割り当てられている識別番号となります。
OPは、Officine Paneraiの略語で、この番号でどのモデルかを特定することができ基本的には、全てのモデルに付与されています。
但し、同じモデルでも製造年によって異なる番号が刻印される場合もあります。

1.2 シリアル番号
シリアルナンバーとは、時計それぞれに割り振られている固有番号となります。
通常、アルファベットと数字の組み合わせで構成されています。1997年以降のモデルでは「BB」で始まるシリアルが多く、「PB」や「PL」などのバリエーションも見られます。
このシリアルナンバーは製造された順番を表されていると言われており、1つの時計に対して1つしか付与されていない為個体の特定等に必要となります。

1.3 製造本数と年式
アルファベット1文字と数字の組み合わせで、製造年と製造本数を表します。
下記のお写真を基に、例えば「J0100/1000」という刻印の場合、「J」が製造年(2007年)、「0100/1000」は1000本中の100本目であることを意味しています。
お写真のお時計は、2007年に製造されて1000本の時計の内100本目の時計という事になります。
年間生産数が決まっているパネライですが、稀に年間生産数を超えて製造される場合が御座います。
その場合は、「OOR」(OUT OF RANGE)となり下記記載の一覧表内のアルファベットではない為製造年の特定が難しくなります。ニ次市場にて「OOR」品を購入なされる際には、メーカー保証書が付属するお品物が良いと言えるでしょう。
アルファベットと製造年一覧表

1.4 防水性やその他の刻印
パネライの多くのモデルには、防水性を示す刻印(例えば「300m」や「1000m」など)が裏蓋に刻まれています。また、一部のモデルではムーブメントに関する情報や、製造国(通常は「Swiss Made」)が刻印されている場合が御座います。
今回のお写真ですと、300m防水である事や素材はチタニウムである事が確認出来ます。

2.アルファベットと製造年一覧
パネライのシリアルナンバーと製造年を一覧にまとめました。
ロレックスもシリアル番号から製造年が特定出来る事で有名ですが、パネライはアルファベットのA〜開始しており非常に覚えやすくなっております。
ロレックスと同様に、アルファベットは「時計の製造年」、保証書日付は「販売日」となる為、メーカー保証書日付と刻印の年代が異なっているお品物も存在しております。
年代 1998年 〜 現在迄
3.まとめ
本記事では、パネライの刻印について解説致しました。
パネライは、1997年にリシュモングループ(旧ヴァンドームグループ)に加入する前の時期を「プレヴァンドーム」と呼ばれております。この時期の時計には先頭にアルファベットがついておらず「プレA番」とも言われており、市場にはなかなか出回らずレアモデルとなっております。
リシュモン傘下に入って以降パネライはシリアルナンバーによる管理や高級時計市場への本格的な参入を果たし、1998年頃から登場したパネライのAシリアルやBシリアルのトリチウムモデルはヴィンテージ時計として今でも人気を集めております。
是非、パネライのお時計をお持ちの方やご購入を検討されている方は、本記事を参照にして頂きシリアルナンバーからお時計の価値や歴史を楽しまれて下さいませ。
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